新しい塾での日々は厳しいながらも過ぎていました 出される宿題の多さに、私の方がびっくりするくらいです しかも難易度も高く、分からずにイライラしたり怒ったりすることもありました
そういう時は口出しすると余計にいら立つようで、意地でも解答を見ずに自力でやろうとして長い時間を使うこともありました
正直言って、先生の期待がとても大きかったと感じています 実は、先生とお話する機会が度々あり、その際にびーとのことをよく褒めてくれていました 先生にとってはとても「教えがいのある生徒」だそうで、公立中高一貫校でなく私立の他の中学校も狙えるかもしれないとおっしゃっていました
依然、生徒はびーと一人でしたので、労力的にもびーとに注力してもらっているのは明らかです ただ徐々に、追い込まれていくんじゃないかという不安が私の中で広がっていきました
もしかしたら転塾は早まったかもしれない そう思うのにさほど時間はかかりませんでした びーとはもう少しのびのびとする方がいいかもしれない
そう思いはじめたころに2回目のテストがありました 結果は全国20位、偏差値64
この結果を見て決心しました びーとはやればできる 今始めなくても、やろうと思ったらまた始めればいい 今はまだ早い
そう思ったら、そのあとの行動は早かったです
びーとに「いったん塾辞めてみない?」と提案しました 途中で投げ出すような形になることが悪いこと、かっこ悪いこと、そんなネガティブな思いがあったのでしょう、辞めたくないと言っていました
でも、このまま2年間、この調子でやり続けることを想像したらしんどくない?という私の問いかけに、「確かに」と納得する部分があったようです
実際、口には出さなかったけれど塾通いや宿題、また一人だけの生徒という部分でもちょっと大変だと思っていたのではないかと思います
ただ、「辞める?」と聞かれて、すぐに「はいはい!」と言えるほど自分の気持ちと向き合ってもいなかったんでしょうね 最初は泣きながら辞めることを悔やんでいる様子のびーとでしたが、辞めることを決心したらすぅっと心が軽くなったようで、表情も明るくなったように感じました
びーとも自分のテスト結果を知っていましたので、やろうと思えばいつでもできる!そういう自信もあったのではないかと考えます
この先は学校の勉強を中心にやって、そのうち中学受験を真剣に考えるころになったら、塾をどうするかについても改めて考えればいいと親子で吹っ切ることができました
短い時間でしたが、お世話になって親身にご指導いただいた塾の先生には感謝しています 今でももしかしたらびーとのことを気にかけてくれているのではないかと、そんな気がしています
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