びーとはオンライン授業への参加を続けていましたが、登校できるまでにはまだ時間がかかりそうな様子でした オンライン授業と言っても、授業の様子がただ漫然と画面に流れ、教室のがやがやした空気、それに対する先生の怒声、さらに過剰反応する子供たち 聞こえてくる音声だけで、こっちの気分が悪くなるようなが伝わってくるものでした びーとは担任の先生の怒る声が嫌いだと言っていました 確かに感情たっぷりに大きな声で教室を支配するような勢いがあったと思います
担任の先生は、うちのクラスは非常に元気な男の子たちが集まっていてまとめるのが大変だと、よく言い訳のように言っていました M君が自制できず感情的になったときに、元気な男の子たちがそれに応戦するような感じになり、教室全体がヒートアップするそうです 言い争いから手が出るようなケンカとなることがよく起こっていたので、クラスは荒れていたそうです なので、担任としてはM君と元気な男の子たちの間に、びーとを入れていったのだと思います
元気な男の子たち、と担任は表現していましたが、本当は「私の言うことを聞かない激しい子たち」、そういう気持ちでいることは明らかでした M君とこの子たちが諍いを起こすのを避けるために、両者の間にびーとをはさんだのだと思います 担任にとっては失言だったと思いますが、私は聞き逃せない発言がありました 「M君の暴言や暴力に元気な男の子たちが同等に立って争いが始まるけれど、びーと君はその点落ち着いていてM君の挑発にも乗らずいてくれるからよかった」 だから、毎回毎回、席を近くしたんですよね? 何かあるたびに同じ班にしたんですよね そうしてびーとがM君の面倒を見る係のようにしていったんですよね??
調理実習の時もM君と同じ班になり、先生のかわりにすべてびーとが手順を教え、一緒に調理したようです びーとが優しくて我慢強いから、そこに付け入ったんですよね それってすべて担任の先生がする仕事ではないですか? しかし担任は「私はそんなつもりはなかった」と逆に驚いたような様子で私に言ってきました
担任だけで足りないなら支援の先生、それでも足りないのなら学校としてのもっと配慮すべきであったのではないかと思います
だって、このクラスに問題があるのは分かっていたはずだから
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