子どもにとって学びとは、ただの義務ではなく、楽しみながら好きなものであってほしいと思っていました。びーとが通っていた個人塾の先生もまさにそう考えていて、「楽しみながら学ぶこと」がこの塾の根幹にありました。
将来にわたって“学ぶことが楽しい”と感じる基礎を築いてくれる指導方針です。この塾は、ただ単に受験を目指す場ではなく、もっと大きな目的を持っています。
特に印象的だったのは、びーとの学び方。塾では、一人ひとりに合ったレベルのテキストを先生が選んでくれます。同じ学年だからといって、同じ内容を学ぶわけではなく、みんなが自分にピッタリのペースで進んでいくスタイル。
先生にとっては大変だろうなと思いつつも、びーとは「自分だけの学び」を実感していました。
もちろん、いずれびーとも受験を考える時期がくるかもしれないけれど、その時は転塾も視野に入れればいいという気持ちでいました。無理に受験に縛られず、びーとが学ぶ楽しさを感じ続けられることが最優先だったんです。
びーとが取り組んでいたのは、少しレベルの高い教材。先生が選んでくれた教材は「ちょっと難しいけど、少しがんばればできる」という絶妙な難易度。
びーとはギリギリ理解できる範囲の問題に挑戦し、成功体験を積み重ねていきました。少しずつ先へ進む感覚が自信につながり、彼の成長を見ている私たちも誇らしく思いました。
そして、ただの勉強だけじゃなく、ブレイクタイムには脳トレのようなゲーム感覚のアクティビティも!勉強と遊びのバランスが絶妙で、びーとは夢中になって挑戦する姿を見せてくれました。
楽しみながら学ぶって、こういうことなんだなと感じました。
そんなびーとですが、小学5年生になるタイミングで、この塾を卒業することにしました。
受験を考えての決断でしたが、この塾で学んだ「楽しみながら学ぶ姿勢」は彼の宝物として、これからもずっと活かされていくはずです。
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